夏休みは例年の半分以下…酷暑のなか学校再開

武井宏之 武田遼 花野雄太
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 横浜市立の小中学校で17日、夏休みが明けて授業が始まった。新型コロナウイルスの影響で、夏休みは例年の半分以下に短縮。厳しい暑さの中、感染症対策と熱中症予防を両立させながらの学校再開となった。

 横浜市鶴見区の潮田(うしおだ)小学校(児童数721人)では午前8時、マスク姿の児童が「おはようございます」と元気にあいさつしながら登校。自宅で測った体温が記入された健康観察票を先生が点検し、校舎に入った。例年は全校児童が体育館に集まる朝会も、この日は教室で開かれた。テレビのモニターから緒方克行校長(59)が「みなさんのアイデアで楽しい学校生活をつくっていきましょう」と呼びかけた。

 市立小中学校は春の休校が約3カ月間と長引き、授業時間の確保のため、例年は7月21日~8月26日の夏休みが、土日曜を含めて8月1~16日に短縮された。酷暑が続く中、教室では冷房と扇風機をつけ、換気のために窓を開ける。熱中症を防ぐため、水をこまめにとるよう指導するという。武井宏之

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 新型コロナウイルスの影響で夏休みが短縮された近畿各地の公立学校のうち、一部地域で17日、授業が再開された。お盆明け早々に子どもたちがそろった小学校では、児童から「夏休みの一日一日を大切に感じた」との声も聞かれた。

 兵庫県西宮市立広田小学校(児童数855人)では今月1日から始まった短い夏休みが終わり、17日朝、子どもたちが再び登校した。児童は席替えを決めるくじ引きに歓声をあげるなど、友達との再会に笑顔をみせていた。その後、斉田浩一校長が各教室に備え付けられたテレビを通じて「思い出いっぱいの2学期にしていきましょう」とあいさつ。6年の藤橋奈々実さん(11)は「宿題が少なくてちょうどいい夏休みだった」と話す一方で、「自由研究はもっとしたかった」とつぶやいた。同じ6年の清野遼太君(12)は「もっと夏休みがあればという気持ちはあったけれど、いつもの年より時間を大事にできた。もし2学期に何か行事があるならやりきりたい」と意気込んだ。

 新型コロナ感染拡大に伴う臨時休校で失われた授業時間を取り戻すため、近畿各地の公立学校が夏休みを短縮。この日は兵庫県内30市町のほか、大阪府京都府の一部地域の公立学校でも学校が再開された。(武田遼)

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 東海地方の一部の公立学校で17日、例年より一足早く夏休みが明けた。コロナ禍の臨時休校による授業の遅れを取り戻すため、今月下旬までにほとんどの学校が授業を再開する。

 名古屋市中川区の市立野田小学校(517人、川出真由美校長)では、マスク姿の子どもたちが登校した。朝から青空が広がって日差しも強く、暑さのせいか少し疲れた表情の子も。5年生の田中凛音(りのん)さん(10)は「コロナであまり外で遊べなくて、海にも行けず、家でゲームや宿題をする日が多かった。学校で友達と会えるのがうれしい」と話していた。(花野雄太)

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