菅原議員、3カ月ぶり取材対応 疑惑の詳しい説明避ける

【動画】経済産業相を辞任後、初めて国会に登院した菅原一秀衆院議員=別宮潤一撮影
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 公職選挙法違反をめぐる疑惑で昨年10月に閣僚を辞任した菅原一秀・前経済産業相が20日午前、辞任後初めて国会に登院した。菅原氏は国会内で記者団の取材に応じたが、同法違反で告発されていることを理由に、疑惑についての説明は避けた。その上で「一からしっかり出直して精進していきたい」と、議員辞職や自民党離党は否定した。

 菅原氏は「当局から要請があればしっかり答えて誠意を持って協力したい」と記者団に語った。菅原氏は経産相辞任の際、記者団に「今後、説明責任を果たしたい」と話していたが、この日は「弁護士と相談のうえ適切な時期にしっかりと全容の説明をしていきたい」とだけ繰り返した。

 公選法は、議員本人が持参しない限り、選挙区内で香典を渡すことを禁じている。菅原氏をめぐっては、公設秘書が選挙区内で香典を渡したことが同法違反の疑いがあるとされている。菅原氏は秘書が香典を手渡すことは違法だという認識があったと認め、「手違いというか、結果として秘書が通夜に香典を持って行った」と述べた。ただ「それ以上の説明は控えたい」と詳細は語らなかった。

 菅原氏が経産相辞任後、公の場で説明するのは初めて。約3カ月公の場に姿を現さなかったことについて菅原氏は「国会に影響を来してはいけないとの思いで自宅で謹慎していたが、眠れぬ日がおおむね1カ月くらい続いた。体調を崩した状況の中で医師から睡眠障害との診断を受けた」と釈明。「年末年始にようやく体調が回復してきた」ため、登院したと語った。

 一方、菅原氏は「任期、職責を全うしていきたい」と強調。自民党の会議出席を理由に会見を打ち切った。

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