昨年、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェローの講演会が31日、福岡市西区の九州大であった。吉野さんは技術の発達で社会が大きく変革しようとしていると指摘。学生に「未来の自分が何をやるべきか考えて、自分に投資を」と呼びかけた。

 九大がエネルギー分野の専門家らを招き、毎年開催している「九州大エネルギーウィーク」のなかで、特別講演会として企画された。一般市民を含む約1300人が参加した。

 吉野さんは、リチウムイオン電池の開発の歴史を解説。発火しやすいことが課題だった電池の安全性確認のため、電池に鉄球をぶつける実験を宮崎県延岡市で実施したことを当時の映像を見ながら紹介し、「ここで火が出たらノーベル賞も取っておりませんでした」と振り返った。

 さらに、リチウムイオン電池の…

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