プロ野球の日本シリーズ(4戦先勝制)が19日、ヤフオクドームで開幕する。セ・リーグ覇者の巨人は7年ぶり、パ・リーグ2位から勝ち上がったソフトバンクは3年連続の日本一をめざす。18日は両チームが調整した。監督会議では予告先発の実施が決まり、第1戦は巨人が山口、ソフトバンクが千賀と発表された。両チームの顔合わせは巨人の長嶋監督とダイエー(現ソフトバンク)の王監督が指揮した2000年の「ON対決」以来。
両チームとも打線の中核が好調だ。ソフトバンクはシーズン中はあまり見られなかった打線のつながりがクライマックスシリーズ(CS)で戻ってきた。主因は3番柳田の復調。CS7試合で本塁打こそ1本だったが、打率は3割を超えた。巨人は4番岡本がCSで15打数8安打、3本塁打と当たっている。
攻撃力はほぼ互角なだけに、投手陣の出来がシリーズの行方を左右しそうだ。
ソフトバンクは千賀、高橋礼の二本柱以外はポストシーズンに入って五回を投げ切れていない。森、モイネロら救援陣は盤石なので、継投も含め、序盤の失点をいかに抑えられるかがカギになる。
巨人は腰痛で離脱していたエース菅野が復帰する。第3戦での先発が見込まれるが、過度の期待は酷だ。過去ソフトバンクに4勝無敗、今季交流戦も7回1失点の山口が先発する第1戦で優位に立ちたい。
先発投手の陣容、救援陣の安定感ではソフトバンクに分がある。しかし、指名打者制のあるパ・リーグ本拠では、巨人は勝負強い阿部が打撃に専念でき、攻撃に一層の厚みが出る。短期決戦ならではの采配も、勝負の行方に影響する。(山下弘展、藤木健)
■阿部、指名打者で先発…
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