養育費不払いに「反則金」 明石市、悪質ケースで徴収へ

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中塚久美子
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 養育費不払い解消に取り組む兵庫県明石市は、理由なく不払いを続ける人のうち、より悪質なケースには、反則金にあたる行政罰の過料を科す方針を決めた。同時に、養育費を受け取れずにいるひとり親家庭へ「養育支援金」の形で同額を給付。市が実質的に取り立てを担う形とする。現行の法制度では不払いに罰則はなく、過料が設けられれば全国で初の事例となる。市は検討中の新たな条例に加える形で、来年4月施行を目指す。

 制度の対象は、裁判の判決や公正証書などで養育費の額が確定したのに、正当な理由なく支払わない人で、市外在住者も対象とする予定。養育費を受け取れずにいる市内在住のひとり親側からの相談に基づいて事情を調べ、資力があるのに払わないなどの条件を満たせば過料を命じる。過料額は5万円を上限に、支払うべき養育費と同額とする。取り立て後、ひとり親側には養育費と同額の養育支援金(補助金)を支給する。過料の支払いにも応じない場合や、その後も不払いを繰り返した場合の対応策は別途検討するという。

 地方自治法に基づき、自治体は独自の条例を設けて、行政上の秩序を乱すなどの行為に5万円以下の過料を科すことができる。過料は裁判などを経ずに自治体が科すことができる行政罰で、他自治体でも路上喫煙などの罰則として設けられているケースがある。

 明石市は「養育費泣き寝入り…

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