第3次韓流ブーム、なぜハマる? 今までなかった新潮流

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清水大輔
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 歴史問題をめぐる確執などで冷え込みが目立つ日韓。でも、政治の世界を離れると、実は熱い現象が起きています。日本から韓国を訪れる月別の旅行客数は3月に過去最高を更新。後押ししているのが、「第3次韓流ブーム」です。世界で大人気の7人組男性グループ「BTS(防弾少年団)」などが火付け役となったこの新しいブーム。たどっていくと、これまで見られなかった意外な側面が見えてきます。

日本のアイドルが参加

 「私自身、2度目のデビューです」。1月20日、東京都文京区にある東京ドームシティホール。約2千人の観客を前にあいさつしたのは、宮脇咲良(さくら)さん。人気アイドルグループ、HKT48のメンバーです。

 宮脇さんと同じくHKTの矢吹奈子さん、AKB48の本田仁美さんは昨秋、韓国の女性グループ「IZ*ONE(アイズワン)」のメンバーとしてアルバムデビューを果たしました。ほかに9人の韓国人からなるグループで、配信チャートでは世界10カ国で1位を獲得。そして、今年2月には秋元康氏プロデュースによるシングル「好きと言わせたい」で日本での「凱旋(がいせん)」デビューを果たしたのです。宮脇さんがあいさつしたのはその発売前イベントでのことでした。

 アイズワンは韓国のオーディション番組を通じて結成されたグループです。350人以上いる国内のAKBグループからも39人がオーディションに挑みました。厳しい競争を勝ち抜いたのがデビューを果たした3人だったのです。

 それにしても、なぜ韓国のグループに日本のアイドルが参加することになったのでしょうか。

 日本に最初に韓流ブームが訪…

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