(特派員メモ)「民政欲しい」日本語で叫んだ @スーダン・ハルツーム

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石原孝
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 長期政権やそれを支えてきた軍に対する抗議デモが続くアフリカ北東部のスーダン。4月下旬に首都ハルツームの軍本部前を訪れると、連日数万人が詰めかけ、自由や民主化を訴えていた。

 そうしたデモの現場に、日本語で書かれたプラカードを持った一群が繰り出していたと後で知り、連絡をして話を聞いた。アニメや映画、茶道などをきっかけに日本に興味を持ち、現地の語学施設で日本語を学ぶ約40人の若者たちだ。デモ現場で撮影した動画を見せてもらうと、「平和」「正義」「民政が欲しい」などと、日本語と公用語のアラビア語で交互に叫んでいた。

 主催したムハンマド・ミルガニーさん(30)は昨年冬、交流プログラムを利用して初めて日本を訪れた。美しい寺社や都市の発展ぶりに感動したという。母国は、30年も権力の座にあったバシル大統領が失脚したが、なお経済低迷にあえぐ。自身も不定期の仕事しか見つけられていない。

 「スーダン人は親切で、おも…

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