禁断の地の古墳群、懸念の見方覆す ユネスコが満額回答

有料記事

編集委員・中村俊介
[PR]

 大王たちの「古墳群」が世界遺産に向けて大きく前進した。「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」は天皇家の陵墓として立ち入りが制限される構成資産を含む異例の資産群ながら、それもまた全人類の財産だとイコモスは判断したということだろう。背景には近年、複雑・多様化する推薦物件への積極的な対応が透けて見える。

 都市部ゆえの景観保護の難しさ、あるいは大小・多様な古墳が混在するため一部に除外を求められるのでは、との心配もあったが、49基すべてに“満額回答”を得て、ひとまずOUV(顕著な普遍的価値)が認められた格好だ。

 世界遺産登録が現実味を帯び…

この記事は有料記事です。残り331文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら