フィギュアスケート男子の2014年ソチ五輪代表で、独特の語り口から「滑る哲学者」とも称された町田樹(たつき)さん(28)が13日、東京都内で報道陣の取材に応じ、「私、町田樹は10月6日をもって、プロスケーターを引退することを決意しました」と表明した。先月15日に自身のホームページでプロ引退を発表後、公の場で語るのは初めて。ラベル作曲の「ボレロ」を8分間演じたアイスショーでの報道陣との主なやりとりは次の通り。
――町田さんからあいさつを。
「私自身、小学生から大学に進学するまで、広島市東区や(広島県)安芸郡府中町に住んでいました。(西日本豪雨の)被災地の地域の皆様のもとに一刻も早く日常が戻りますことを心より祈念したいと思います」
「私はフィギュアスケートの競技者として2014年末に長野の地で引退しましたが、プロスケーターに転身して、(早大)大学院生の傍らでプロ活動し、プリンスアイスワールドを主な作品発表の場としてきました。練習してきた東伏見、東大和の二つのリンクがプロスケーター、実演家、振付家としての私にとって生命線でした。心から感謝をしたいと思います」
――引退のきっかけは。
「本業は大学院生。学業とプロスケーターとしての活動が両立できないのであれば、いつでもプロスケーターをやめる覚悟で、毎年毎年、毎作品毎作品演じてきた。この4月から(別の大学で)非常勤講師も務めている。キャリアを大学院生、非常勤講師の一本にしぼって頑張っていくべきではないかと考え、引退を決意しました。私の目標は大学教員として研究活動を続けていくことですので、今後はその夢に向かって、一歩一歩進んでいきたい」
「みなさんに申し上げたいの…
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