タピオカミルクティーが終わる…ストロー規制、台湾波紋

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台北=西本秀
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 台湾当局が6月に打ち出した、プラスチック製ストローの使用を禁じる規制案が波紋を呼んでいる。台湾には、つぶつぶのタピオカが入った名物のミルクティーがあるが、「ストロー無しでどうやって飲むのか」と人々が疑問視するのに対し、規制を担う環境保護署が「スプーンで食べればよい」と反論。「タピオカ論争」が盛り上がっている。

 規制案では、来年7月からファストフード店やショッピングセンターなどで、店内用に使い捨てのプラスチック製ストローを出すことが禁じられる。将来は対象を広げ、持ち帰り用も認めない方針だ。廃棄プラスチックによる海洋汚染を防ぐ狙いがある。

 温暖な台湾では、街角にジュースやお茶を売るスタンドが多く、市民にとってストローは、とても身近な存在。特に名物のタピオカミルクティーは、専用の太めのストローで、タピオカのつぶつぶをズルズルと吸い上げる食感が人気だ。

 それだけに地元メディアは「ストロー廃止は、タピオカミルクティーが終わる日だ」などといった市民の不満を伝えている。

 論争に油を注いだのは、世論の疑問に環境保護署の担当者が「スプーンで食べれば良い」と反論したことだった。蔡英文(ツァイインウェン)総統はこの発言について会議で、「そんな言い方は社会に受け入れられない。私だって、タピオカミルクティーをどうやって飲めば良いか知りたい」と語ったという。

 ただ、使い捨てプラスチック…

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