側面にハングル、込めた思いは… 平昌メダルデザイナー

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西村奈緒美 聞き手・西村奈緒美
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 平昌五輪とパラリンピックで活躍した選手に授与されるメダルは、ハングルに着想を得てデザインされた。デザイナーの李錫雨(イソクウ)さん(39)は韓国らしさにこだわりつつ、アスリートの鍛錬をたたえる思いも込めた。

 丸いメダルを横から見ると、側面にハングルがあしらわれている。李さんは意匠を考えるにあたり、「平昌冬季五輪」「平昌冬季パラリンピック」と書いたハングルを母音と子音に分解。子音だけを一列に並べてメダルの形にした。

 「朝鮮半島固有の表音文字は長い時間をかけてこの地に根付いた。その過程を選手たちが努力してきた時間と重ねた。さらには人生のプロセスを楽しもうという意味を込めた」

 ストラップには、色鮮やかな「韓服」に使う薄い絹を重ねて使うことで、羽衣のような質感を表現。メダルケースは木材を丸く削り、伝統家屋「韓屋(ハンオク)」の瓦屋根や白磁器にみられる曲線美を生みだした。

 李さんや平昌大会組織委員会…

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