世にも珍しい弥生人の脳、なぜ鳥取に 未来へ冷蔵保存

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文・横山翼 写真・伊藤進之介
【動画】鳥取で発見された弥生人の脳=横山翼、伊藤進之介撮影
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時紀行

 鳥取県の遺跡から18年前に国内で初めて出土した国内最古の脳。低湿地の好条件が約1800年間もの保存を可能にしたとみられ、現在は県立博物館の地下室で冷蔵保存されている。古代の記憶を引き出せる時が来るのだろうか。

 クルミを大きくしたような黄褐色の物体が、冷蔵庫の中で防腐液に包まれ、5度前後で保存されている。

 ここは鳥取市中心部にある鳥取県立博物館の地下室。18年前に同市青谷町の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡で見つかった熟年男性の前頭葉(重さ約230グラム)など3人分の脳の一部が、別々の容器に入れられている。最近は2015、16年に一般公開されたが、基本的に非公開。取材で特別に見せてもらった。

 地下室に入るまで二つの鍵が…

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