(9日、平昌五輪・フィギュアスケート団体戦ペアSP)
木原龍一と須崎海羽は自己ベストを出す会心の演技。「大舞台で1番いい演技を出せたことはうれしい」と声をそろえた。
あの出来事がきっかけ
木原が須崎の大けがを防いだことがあった。「頑固ちゃん」と呼ばれた須崎も心を開き、信頼を寄せる。木原にとって2度目の五輪、須崎にとって初めての五輪は、絆をさらに深める舞台だ。
昨オフ、木原が須崎を持ち上げる技の練習中に、バランスを崩して須崎が落下した。そのままでは、須崎が氷にたたきつけられる。木原はとっさに、須崎の衣装を強くつかみ、前腕の力でぐいと引き上げた。
須崎をけがから救ったのは、手首の靱帯(じんたい)を損傷し、一時はペットボトルのふたも開けられなくなった左手だった。木原本人も、「こっち(左手)だった?」と驚いたという。須崎が木原に寄せる信頼感が、一気に高まった。
須崎は幼かった頃、荒川静香…
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