衝突事故の米イージス艦、横須賀を出港 米国で修理へ

前田基行
【動画】衝突事故の米イージス艦が横須賀を出港=熊倉隆広撮影
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 6月に伊豆半島沖でコンテナ船と衝突し、乗組員7人が死亡した米イージス艦フィッツジェラルド(8315トン、全長154メートル)が24日、米国で修理をするため、米海軍横須賀基地神奈川県横須賀市)を出港した。洋上で同艦を重量物運搬船に載せる作業が終わり次第、米国に向かう予定。

 重量物運搬船「トランスシェルフ」(2万6890トン、全長173メートル)は20日に横須賀市沖に到着した。運搬船にフィッツジェラルドを載せる作業には数日間かかるとみられる。同艦は米国ミシシッピ州パスカグーラの造船所に運ばれ、大規模修理に入るという。

 米海軍のイージス艦をめぐっては8月にも横須賀基地配備の駆逐艦ジョン・S・マケインがシンガポール沖で民間タンカーと衝突し、乗組員10人が死亡。重大事故が相次ぎ、米海軍は第7艦隊司令官を解任。今月1日には2件の事故の調査報告書を公開し、「どちらの事故も回避可能だった。多くの(人的)ミスが事故の原因となった」などと指摘している。(前田基行)

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