京阪プレミアムカーで秋の京都 おもてなし大使の小旅行

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京都観光おもてなし大使・塩原直美
【パノラマ写真】京阪プレミアムカーの内部=加藤諒撮影
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 秋の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)が11月1日(一部10月28日)に開幕します。開幕を前に、朝日新聞デジタルで京都の魅力を発信するコラム「京都旅レシピ」を連載中の京都観光おもてなし大使・塩原直美さんが、8月にデビューした京阪電車プレミアムカーで見どころをご案内します。

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 京都に通うようになってから関西の交通機関に詳しくなり、大阪、京都間を行き交う回数も増えた。実は私、20代の頃、全国を「電車旅」したほどの電車好き。そんな訳で、京阪プレミアムカーも運行初日の8月20日に乗車した。

 あまりの座り心地の良さに感激。初めて座るはずなのに、このフィットする感じ。快適かつセレブ感。さらに大きな窓からの景色が格段に美しく見えた。

 隣の男性は缶ビールを空けてくつろぎ、コの字型BOXには家族連れがいた。この日の6号車は穏やかな日曜日の午後の風景だった。

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 さて、秋も深まり、いよいよ毎年楽しみにしている、「京都非公開文化財特別公開」が始まる。今回は京阪プレミアムカーを利用して出掛けてみよう。

 プレミアムカーは特急列車の6号車。始発の淀屋橋駅(大阪市)のホームでは、プレミアムカー専属のアテンダントさんが出迎えてくれた。

 さっそく乗車し、終点の出町柳駅(京都市)を目指す。地上へ出て天満橋駅から列車がスピードに乗ったタイミングで、進行方向右手に、大阪城天守閣が見えた。

 樟葉駅を過ぎると、今度は左手に今春オープンした新ランドマーク「さくらであい館」が現れる。この辺りは三つの川(木津・宇治・桂)の合流域で「背割堤」と言い、桜の名所としてよく知られている。満開期に出掛け、地上25メートルから眺めてみると、桜並木は、まるでピンクの天橋立、絶景だった。

 この「さくらであい館」の最寄り駅は八幡市駅。今秋の「特別公開」の社寺が3カ所もある。石清水八幡宮、松花堂庭園・美術館、そして正法寺だ。

 石清水八幡宮には男山ケーブルでアプローチするのがお薦め。お参りして、特別公開のポイントを回った後は、ハイキング気分で下山。美しい庭園のある正法寺、松花堂弁当ゆかりの松花堂庭園、そして京狩野派の襖(ふすま)が見どころの美術館へ。この3カ所を巡る1日もお薦めだ。

 樟葉駅から、中書島、丹波橋…

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