指揮披露し皇后さまとハグ 日野原さん、皇室と深い交流

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多田晃子 島康彦

 亡くなった日野原重明さんは皇后さまとも長年の親交があった。皇后さまの母、正田富美子さんが聖路加国際病院に入院した際は日野原さんが主治医を務め、1988年に亡くなった際にみとった。

 2005年には文化勲章を受け、皇居・宮殿で天皇陛下から勲章を贈られた。06年には春の天皇、皇后両陛下主催の春の園遊会に招かれ、皇室の方々と親しそうに言葉を交わした。

 最近では昨年7月、日野原さんがプロデュースするコンサートに皇后さまが出席。皇后さまの隣で、韓国人のテノール歌手べー・チェチョルさんのコンサートを鑑賞した。べーさんは05年に甲状腺がんで一度は声を失ったが、声帯機能回復手術を受け、08年に舞台復帰を果たした。ベーさんの歌声に感動した日野原さんがコンサートをプロデュースした。

 お二人は「見上げてごらん夜の星を」や「赤とんぼ」などに聴き入り、皇后さまは美空ひばりの「川の流れのように」を、体でリズムを取りながら聴き入っていた。鑑賞後にはベーさんの演奏にあわせて日野原さんが指揮を披露。コンサート終了後には皇后さまと抱擁する場面もあった。

 昨年11月、朝日新聞の取材…

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