大分・豊後大野の地割れ、81カ所に 9世帯に避難勧告

菊地洋行
【動画】大分県豊後大野市で見つかった地割れ=吉山健一郎撮影
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 大分県豊後大野市の中山間地域で地割れが81カ所見つかった。市は23日、地滑りで土砂が流れ込む恐れがあるとして、一帯を、災害対策基本法に基づき立ち入りを制限する警戒区域に指定した。市は同日までに周辺の計9世帯17人に避難勧告を出している。

 市によると、地割れが起きているのは同市朝地町綿田地区の南北約400メートル、東西約300メートルの田んぼや宅地。16日に住民が宅地内の地割れを発見した後、次第に数が増え幅も広がっており、最大で幅30センチ、深さ1・5メートルに及ぶ。1964年に隣接地で地滑りがあったことなどから、市は地滑りの兆候とみている。

 23日の観測で、幅が広がるペースが1時間あたり3ミリを超えたため、市は南北900メートル、東西約630メートルを警戒区域に指定。住民や防災関係者以外の立ち入りを制限した。市は21日に3世帯10人に避難勧告を出していたが、23日に6世帯7人を新たに対象に加えた。(菊地洋行)

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