「救えなかった」22年前の悔恨 防災の重要さ訴える

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赤井陽介
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 顔を見たこともない。でも、忘れることはない。22歳で阪神大震災を経験した藤江徹(いたる)さん(44)=大阪市=には、そんな存在の人がいる。

 当時は神戸大の4年生。神戸市灘区で、友人が住む木造アパートに向かった。友人は無事だったが、建物は倒壊。下敷きになった神戸大生らしき男性の救助に他の学生とあたった。

 「俺、助かるかな」

 手だけが見える状態の男性がそう話した。

 「絶対、助けたる」

 だが、どうしても体を引き出…

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