ヤジの中、クリシナ孤独な戦い 陸上唯一のロシア選手

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河野正樹
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 組織ぐるみのドーピングが発覚し、リオデジャネイロ五輪出場が禁じられたロシア陸上チームで、唯一出場を認められたダリア・クリシナ(25)が16日、女子走り幅跳びの予選に出場した。6メートル64を跳んで決勝に進んだものの、「緊張した。いつものように仲間が近くにいて欲しかった」と寂しがった。

 クリシナにとって初めての五輪。でも、ロシア選手は誰もいない。「特殊な状況。ひとりぼっちになってしまった」

 昨年11月に世界反ドーピング機関の報告書が発表され、ロシアのドーピング問題が一気に明るみに出た。女子棒高跳びの世界記録保持者エレーナ・イシンバエワ(34)らが出場できなくなった中、クリシナは2011年に米国に拠点を移していたため、特例で出場できることになった。

 世界選手権で7位に入った実力に加え、「ロシアで最もセクシーなスポーツ選手」とも言われてきたクリシナ。11年にプロテニス選手のマリア・シャラポワ(29)も契約する米国のマネジメント会社IMGと契約した。

 開会式の時点では、ロシア唯…

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