認知症改善や体力向上…「お料理デイ」 お年寄りに好評

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藤波優
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 料理を作ることを通して、お年寄りの認知症の改善や体力向上などをめざす、全国でも珍しいデイサービスが徳島市にある。一般的なデイサービスは、入浴や食事、レクリエーションなどの世話をしてもらう場だが、「料理デイ」は、お年寄りが経験を生かし、自信を取り戻す舞台にもなっている。

車いすのままでも

 市東部の住宅地にあるデイサービス「つだまちキッチン」は、市内の社会福祉法人・あさがお福祉会が昨年5月開設。職員と一緒に昼食やおやつを作って食べる「お料理デイサービス」を実施している。利用者は介護保険サービスとして1回6410~1万1070円の料金の1割か2割を負担し、食事代500円を払う。

 ある日の献立は、マグロの刺し身、野菜の天ぷら、白菜の酢の物など。女性4人の参加者に、職員3人がついた。ガスコンロや包丁を使うため、利用者が多い時は、さらに職員を増やす。

 2台ある調理台の片方は、車いすのまま使えるよう低く作られている。認知症の人や体が不自由な人も、できることに応じて作業を分担する。食材を洗う、調味料を量るなどの準備は職員が済ませておく。

 ふだん杖に頼って歩く女性(…

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