円生が聴きたくなるマンガ(小原篤のアニマゲ丼)
さっき銀座の本屋に寄ったんですがね、落語の本がなかなかたくさん置いてありまして、棚の上から下までこう、ズラーッと。見てみると志ん生師匠と米朝師匠の本がおんなしくらい並んでまして、談志師匠の本となるとその倍くらいあるってのに、円生師匠の本は1冊っきり。さびしいもんです。円生師匠が大好きなあたくしゃあ実にくやしい。
そういやあもう35年も前ですが、円生師匠が亡くなったおんなじ時に上野動物園のパンダのランランも死にまして、新聞はランランの記事の方がずうっと大きかった。この差は何だってぇと、やっぱりどうも愛敬ってところはランランにゃあかなわない、円生師匠といやあ高座でにらんでるこわい顔しか思い浮かばないから、師匠も生前に1枚、ササでもかじってニッコリしてるところを撮ってもらやぁよかったのに……なんてえ話を、小朝師匠がマクラに使ってましたな。
――と落語風に始めてみましたが、その円生師匠をほうふつとさせる落語家が主人公のマンガ「昭和元禄落語心中」の作者・雲田はるこさんのトークを聞いてきたので、今回はそのお話です。
ムショ帰りの与太郎が「昭和…
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